再度『オペラ座の怪人』

再び行って参りました『オペラ座の怪人』。

メインキャストが同じだと根拠もなく思っていたので、「本日のキャスト」ボードを見て少しショックを受けつつ...。

今日のクリスティーヌは山本紗衣さん。強さの感じられる声で、もちろん素敵ではありました。
前半部分では、先月の苫田さんのほうがはかなげで私好みかなと物足りなく思いましたが、休憩を挟んだ後、物語が終盤に向かって進んでいくエネルギーを自ら産み出しているような快演、高らかな美声が楽しめました。もしクリスティーヌ主役の舞台を見たいならこの人かな。

ファントム役の佐野正幸さん。2005年からファントムを務めておられる方で、もちろん評価も高いのでしょうが、残念ながら今一つ好みに合わず...。お声が基本的に誠実そうなので、ファントムらしい妖しい色香がないような。
ラウル役の方がよいのでは?と検索したら、ラウル役も実際長く演じられていたようです。
ジェラルド・バトラー×エミー・ロッサムの映画版の、日本語吹き替えバージョンでラウルを歌われている様子。


生ファントムに酔えない、という想定外の事態に直面することになり。
(いえもちろん、佐野ファントムも素敵なんですよ)

でも、そうなると、オペラ座支配人2人の愉快なかけあいに笑みをこぼしたりと、...ともかく隅々まで曲が素晴らしすぎる、アンドリュー・ロイド・ウェバー氏なのでした。
あの有名なパイプオルガン半音階のテーマ曲は、いつ聞いても鳥肌ものです。

ネットで調べていたら、横浜公演では生オーケストラだったとかで。首都圏ずるーい。生オケの迫力は圧巻でしょうね。

映画版やウェストエンドのCD&DVDも改めて視聴してみようと思います。


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    ヴラマンク展

    モーリス・ド・ヴラマンク。

    いつからこの人の絵が好きと意識するようになったのかは、もう忘れてしまったほど昔のこと。

    様々な展覧会に足を運ぶと、同時代の作品としてさりげなく架かっているのに時々遭遇します。
    そのうちにすっかりなじみのお友だちになったというわけ、なのですが。
    (今そうやってひそかな再会を心待ちにしているのが、アウグスト・マッケなのですが、なかなか出会えていません。)

    絵を見てときめくことの多い私の中の乙女心ですが、ヴラマンクに関してはむしろ、気のおけない親友といった感じ。

    *・*・*・*・*

    秋を予感させる深い緑色。
    時にほとんど黒に沈むほどに濃い、灰色。
    そして遠くからも鮮やかに眼を引く、白。

    第一次世界大戦前までの時期は、フォーヴィズムの影響か、暖色の配色された明るいカンヴァス。

    朴訥でかわいらしい画面が個人的にとても好きなのです。
    積み木を積んだような四角や三角の家に、素朴な風合いの赤や橙色が塗られていて、昔のセルロイドやブリキのおもちゃを見ている感覚。

    でも、近寄ってじっくりと色合いを見つめると、実に巧みな塗り分け方をされていて、思わず唸ってしまいます。
    ...そして、実につややか。

    クリアであるとかピュアであるということは、必ずしも明度や彩度の高さとは一致しないのだな、ということにちょっと感心しました。

    透明度の低いくすんだ色調で、これだけ艶やかな純度を作り出せるというのは、ヴラマンクならではなのかもしれません。
    ちょうど、深い色合いの磁器が、周りの光を映して艶めくのにも似て。

    なんだか、《夏》と《秋》とを硝子の柩に閉じ込めたような、不思議な静謐がたゆたっていました。

    そして一転、第一次世界大戦後に描かれたおびただしい数の重厚な雪景色。暗い空には陰鬱な鎮魂の想いが低く垂れ込めていて、それがまた不思議なほどモノクロームならではの澄んだ空気を感じさせます。まるでピアノの黒鍵と白鍵から流れ出るレクイエムのように。

    一枚一枚、歩を進めるごとに「これが見たかった」「これぞヴラマンク」という作品が並んでいて、とても贅沢な時間を過ごすことができました。

    ヴラマンクの言葉:
    ― 代表作というものは、ほんの少しの魔法と大部分の潜在意識とによってのみ、生み出されるものである ―

    を借りるなら、見ている私の心のあやから生まれた魔法で、出会ったひとつひとつの作品すべてが《代表作》のように目に映ったのです。

    *・*・*・*・*

    ヴラマンクの画業を最晩年までたどっていると、彼のこの言葉がしっとりと胸にしみてきたので、最後に対句としてご紹介しておきます。

    自転車競技者としても成功をおさめ、ヴァイオリンの腕前で生計をたてることができたほど多才な彼ですが、きっととても謙虚な、透徹した眼差しでこれを記したのではないかな...と個人的に思っています。

    ― 私は、実際にカンヴァスに色を塗りはじめると、 描くことへと駆り立てた感動を描ききり、暴力とまで感じた強さでもって表現することはできないであろうとの印象を抱く―

    ― 天分と才能は、経験をへた画家に対して許されたものであり、また、むしろ、経験をへなければならないという条件のもとでのみ成り立つ2つの要因である。 ―

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      『オペラ座の怪人』フルーツティー

      劇団四季『オペラ座の怪人』。グッズ売り場で見かけたフルーツティー。

      よく見ると紅茶ではなくて、ドライフルーツのハーブ?ティーでした。

      ちょっと残念ではありますが...。

      合わせたのはノリタケのPORTSHORE 。
      フルーツキューブをカップにいれ、お湯を注ぐと、甘い香りが広がります。
      バラの香りも華やか。

      温かくて甘い飲み物は、金木犀の季節を過ぎ寒くなってきた時候にによく合いますね。



      もし紅茶ブランドを作ってもいいと言われたら、文学系の紅茶シリーズを作ってみたいです。
      (ダマン・フレールにも『ポールとヴィルジニー』というのがありますが。)

      『オペラ座の怪人』の名前を冠するお茶なら、ぜひキーマンティーはいれたいところです。

      なんといっても深紅のバラが似合うファントムですし、舞台ですから。

      紅茶のなかでもバラ系の香り(ゲラニオール)が強いキーマン。

      ダージリンもゲラニオールが多いと言われていますが、私はあまりそうは感じなくて。ダージリンというとフレッシュでも思索的、哲学的なものを感じることが多いです。
      果断なタイプのファントムとはイメージ違いかな、と。

      そのファントムと魂のレベルで深くシンクロしていたクリスティーヌ。
      その二人には、ぜひバラの香りを?

      そして爽やかで未来有望な青年子爵ラウルには、スズラン系の香り(リナロール)が似あいます。
      セイロンでもヌワラエリヤあたりかしら。あくまでも軽やかで繊細な後味と香りですから。







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