ターナーからモネへ

ターナーからモネへのつながりを軸に、それにまつわる絵を取り上げることによって、画家たちが互いに触発され影響しあって大きな流れを織り成していった...その壮大なタペストリーの部分部分を丁寧に取り上げている展覧会でした。



風景画ではロマン派とくにターナーの水彩画が目を惹きました。

油彩のつややかさとは少し趣の違う、人肌のなめらかさのようなものが心地よく伝わってきます。やわらかな朝もやのように、優しいけれどどこかストイック。
ドラマティックなのに荒々しさとは無縁の静けさは、人物にたとえるなら、大きな瞳の淑女のようでもありました。

一方、展覧会の多数を占める油彩画の方は、太陽の輝きにも似た、午後の光の横溢。
パンフレットの表画にもなっている、モネの《サン・ジョルジュ・マッジョーレ、黄昏》は、ため息なしでは見られない見事な一枚でした。
まだ充分に明るい空の茜色が、やがて訪れる蒼い刻のかげりにふわりととけていき...シルエットとして浮かび上がる街並みは、夜の静寂への憧れをひそめて声もなく佇んでいます。
...その一瞬を、絵画という永遠に閉じ込めて。

印象派ってこんなに端正だったかしら...モネってこんなにピュアだったかしら...
印象派というと、溢れだす光の舞踏を見ているような躍動感を感じることが多いのですが(輪郭が曖昧だから?)、あらためてその中に湛えられた静けさを見つけたように思いました。

画家たちの姿...光の美しさに深く揺り動かされながらもどこまでも澄んだ、揺るぎない眼差しの横顔が透けて見えた気がしたのでした。

所かわって現代の日本。景色は様変わりしていても、英仏へとつながる空だけはきっと、彼らの見たあの空や雲の陰影と、そんなには違わない...そう願いながら美術館をあとにしました。




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    今日の花

    うっかりしているとすぐに一番きれいな時期を逃してしまいそう。

    春は、時の流れが早いのでしょうか。

    意外にも、もっとも《砂時計》を連想させやすい季節なのかもしれません。








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      雨上がりの午後


      雫もきれい



      四季折々のこの小道が好き


      たまゆらの、そしてとわの



      花手鞠


      川沿いの紅茶専門店



      目が合いました




      チューリップの生きざまを見る
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